
今日から大阪に4泊の旅行に行く。目的は今日の大阪松竹座の4月歌舞伎公演の夜の回なので、15時に大阪に着いていれば十分だったのだけど、なんとなく貧乏性で東京発7時半の新幹線にしてしまった。それに合わせて6時7分の京王ライナーに乗るので、起床は1時間前の5時。1年ぶりのひとり旅で気分が落ち着かなく、なかなか寝られなかった上に、そもそも乗り物の中で寝られない体質なので、もはや夕方から歌舞伎を見る体力が残っているかどうか、不安でいっぱいの旅立ちとなったのだった。
とりあえず、ここ数日頭痛がずっとあるので、朝起きて小さい饅頭を食べてバファリン飲む。さすがに新大阪まで2時間半かかるのでおなじみの「駅弁祭」に寄ったが、よく考えたら、東海道新幹線構内の売店で買ったことがないことを思い出して、そちらで探すことに。東海道新幹線構内の駅弁はJRリテイリング・プラスの扱い分しかないので、正直に言うと、ちょっとしょぼい。ただ、ホームの売店に崎陽軒のシウマイ弁当とすえひろの天むすがあるのはときめいた。あと、新幹線ホームにおしゃれサンドイッチスタンド(クラフトビールも売ってた)とか、おしゃれおにぎり売店(海苔弁も売っていた)とかがあって、そういうのを買う手もあるのか! と思ったり。
色々食べたい弁当はあったのだが、ただ、やはり今日はこれに尽きるでしょうと、「東海道新幹線弁当」にした。何年も気になる存在だったが、駅弁は気分で食べるところもあるので、やはりシチュエーションに合わせてチョイスすることは大事だと思う。

東海道新幹線沿線グルメが詰まっていると言う触れ込みだったが、一番おいしかったのは特にどこの名物でもない煮物だったのが(かなりいい味付けだった)、なんだか…と思いつつ、味噌カツ、海老フライ、練り物、穴子ご飯、あさりご飯、それなりに気分が盛り上がってよい。量もちょうど良くてよかった。
食後に車内販売でコーヒーを飲もうと思っていたが、440円というかかくもさることながら、東京発なのにオーボンの焼き菓子がなかったことに失望して、持ち込んだお茶だけで過ごす。

新幹線では新横浜を過ぎてから駅弁の包みを開けよという話もあるが、そんな掟のようにいわなくても、そもそも新横浜までの車窓が好きなので、弁当を食べる暇がない。特に都内は見る度に訳のわからんビルができていて最高。上の写真は、「なんだこれは」と思って撮ったけどまだ調べてない。最近、屋上とか隙間に植物植えてる建物が多い気がしてるけど、どうなんだろう。

これは大崎あたりだったかな。3兄弟のように並ぶ姿が良かった。

夫が富士山が見えるようにD列で席を取ってくれたので楽しみにしていたが、今日は雲が多くてずっとこんな感じ。「富士山は東京を発車して45分後が見頃」だとAIが言っていたのでアラームをかけておいたのだが、確かにその通りではあったので、覚えておこうと思う。

最後の最後でまあまあきれいに撮れた。富士山以外だと、天竜川とか、浜名湖なんかも、結構好きな景色。

新大阪駅着。多分10年ぶりくらいの大阪。当たり前だけど人が多くて、しかも土地勘もゼロなので、戸惑う。ただ、急ぐことはないので、まずは帰りの弁当調達用に新大阪駅内をぐるぐると偵察した。
まずは、新幹線改札内の売店をチェック。午前中なのにもう10人弱並んでた。最近話題の「空心」のお弁当を売る売店も確認して(搬入は昼過ぎらしい)、今度は改札外。新大阪駅は駅弁を売る売店があちこちにあることにちょっと驚く。あと「とん蝶」もどこでも売ってて驚く。10年前はもうちょっと探した記憶があった気がする。




新幹線口の近くの売店は水了軒と淡路屋がフルラインナップという感じの売店が多い印象だが(水了軒は魅力的)、JR在来線近くの売店をのぞいたら、他地域の弁当も幅広く取りそろえていて、ちょっとびっくりした。北陸、広島、山陰、北九州エリアまでカバーしていて、関西圏の密度の濃さを感じた。こればっかりは羨ましい。京王駅弁大会で買いそびれた「しじみのもぐりずし」があって、うっかり買ってしまいそうになった。

JR西のエキマルシェが、私には使い勝手の良さそうな店がたくさんあったので、看板を撮っておいた。プチメックがあるのは、ポイント高い。あと、からふね屋珈琲のモーニングは結構お手軽、象印銀白弁当も551も人が少なくて穴場感があるように感じた。
ひとしきり確認してから、大阪メトロの御堂筋線でなんば駅まで行く。

なんば駅はまあとにかくすごく大きい駅で、どの出口から出ればいいのか全く分からず、適当なところで地上に出たら、道頓堀エリアに近いところだった模様。出てきたビルを見上げたら、なんだこれはという感じの、無駄にでかくて周りとの調和ガン無視なビル(ナンバヒップス)で、これが大阪か…と思ったが、その後、この大きさがいい目印になって自分の位置を理解するのに結構助かったので、デカいのもいいことだと思い直した。

遠回りだが、道頓堀を回ってホテルに行こうと思って、ぐるりと歩く。この道頓堀の看板は、夜見に来たいなと思ったが、結果的に、見に行くことはなかった。
ホテルの最寄り駅は日本橋駅(「にほんばし」じゃなくて、「にっぽんばし」というのね…)で、だからこそ、なんば駅からでも行けるかと思って歩いたが、まあ正直大変だった。なんば駅からだとなかなか結構遠い…。しかも、外国人観光客が道いっぱいにいるので、それを捌きながら歩くのがまた大変。しかも初日だからと、松竹座の前を通って、道頓堀経由で行こうとしたので、なお大変だった。一体彼らは何を見に大阪に来るのだろうか、と思ってしまった。せっかくだから「かに道楽」の写真くらい撮りたいなと思ったが、それも無理なほどの観光客の多さだった。
じゃぁ、素直に地下で御堂筋線から千日前線に乗り換えて、日本橋駅に行けばいいじゃんと思うけど、実際に歩いて乗り換えてみると、結局ここでべらぼうに歩く。体感的には、乗り換えと言いつつ1駅分歩かされている感じがある。最終的にはほんのわずかでも電車に乗った方が楽だからと地下を歩いて千日前線に乗り換えるようになったが、この日は最初だったので、かなり苦戦した。
とにかく、外国人観光客の多さに戸惑ったというか、驚いた。韓国からの女子旅という体もなくはないが、家族旅行が大半を占めている感じで、お国もアジアだけでなくさまざま。それにしても、大阪って、わざわざ外国から家族で行くような場所だとも思えないし、なんの情報を見て大阪に行こうと思ったのかは、ちょっと聞いてみたいと思った。

ホテルに荷物を預けて、松竹座の夜の回にはまだ時間がある。色々やりたいことは考えてきたが、まずは筆頭にあった「菊壽堂義信で高麗餅を食べる」を達成しようと、北浜駅へ向かう。
この辺は江戸時代は薬問屋街だったそうで、今も名だたる製薬会社の本社が軒を連ねる。お店に向かう途中に少彦名神社があったのでふらりと覗いてみたが、小さい神社だけど氏子が蒼々たる面子で御利益のありそうな神社だった。絵馬は患者さんとその家族、医大の受験生、製薬会社社員とおぼしき切実なお願いがずらりと並んでいた。
北浜は碁盤の目に整備されていてそれほど迷うことなく行けたのだけど、看板ものれんも出していないから最初は気付かずに通り過ぎてしまった。引き返して、ここかな…というところまで来たけど、これって入っていいんだろうか…という空気感で躊躇していたのだけど、ほんの少し中が見える窓から近隣で働いているのだろうとおぼしき女性が何か食べているのが見えて、思い切って中に入ったのだった。
中は老舗の和菓子屋さんらしい、古くて小さいけど掃除の行き届いたスッキリしたお店で、手前に持ち帰り用の商品を並べる小さなガラス棚があり、その脇にテーブルが3つ。4人掛けが2つ、2人掛けが1つ。私の知っているお店でいうと、空也とかさゝまに似てるかな。店内の隅っこには神虎が飾ってあった。私が入ったときは、両脇のテーブルに女性の独り客が座って高麗餅を食べていて、真ん中のテーブルだけ開いていた。入口のところでちょっと立っていると、奥から店主が出てきて、中で食べたいと告げると、間髪入れずに「高麗餅?」といわれたので、はいと。普段聞くことのない柔らかい大阪弁で、緊張がほどけた。こういうイントネーションというか、口ぶりはなかなか聞けるものではないので、なんともいえず嬉しかった。
お茶がすぐ出てきて、5分もしないうちに高麗餅。抹茶、粒あん、こしあん、白あん、ごまあん、だったかな。全部違う味で、中に小さな求肥が入っている。ギリギリ握っているだけで、フォークで刺すとぼろっと崩れてしまう。多分、手に持って一気にポンと食べるのが正しいのかもしれないけど、フォークも添えて貰っているし、どうやって食べるのがいいのかなぁと色々苦戦しているうちにすぐに食べ終わってしまった。全部が違う味で、全部がおいしい。どれもうっとりする。確かに、これはどういう順番で食べるかは悩む。持ち帰りもできるけど、実際に食べてみると、これは持ち帰ってはいけない食べ物だなと思った。できたてを食べて、感動するのが正解だと思う。
もう一皿食べようかな…と悩んでいたら、








































































